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IWAGO

カレンダー撮影記:ボツワナ 第7話

第7話:水と生きるよろこびをゾウの無邪気な姿が教えてくれる。

レバラキャンプからカサネという小さな町へ飛行機で移動する。ここにはゾウの密集地で知られるチョベ国立公園がある。徹底的にゾウを撮ろうと決める。

アフリカゾウ 野生動物図鑑

朝8時過ぎに森から川へと群れが下ってくる。視界に入るだけでも1,000頭はいるだろうか。子どもの歩調に合わせてとてもゆっくりとしたペースだ。川辺につくとまず泥浴びをする。暑さ除けと同時に虫除けの意味があるようだ。皮膚のしわしわを泥で埋めることによって虫がつかなくなる。泥浴びのあとは水遊びが始まる。その様子は実に楽しげだ。ひとしきり遊んだあと、1頭が動くと他のゾウもそれに合わせて動き出し、川を渡りはじめる。中洲に茂る新鮮な草が目的だ。夜はまた森へと戻る。

アフリカゾウ 野生動物図鑑

ゾウはとにかく水に敏感だ。地表に水がないときは、地下の水脈を見事に探り当てる。まるで聴診器のように地面に鼻を当てて水のありかを見つけ、穴を掘って水を飲む。

ライオン 野生動物図鑑

バッファロー 野生動物図鑑 ペリカン

トキイロコウ

サバンナヒヒ 野生動物図鑑

スキハシコウ

インパラ 野生動物図鑑

ゾウはもちろん、乾季のときは実に多くの野生生物が水辺に集まってくる。クーズー、バッファロー、インパラ、ライオン、サバンナヒヒ、ペリカン、ダイサギ、トキイロコウ、スキハシコウ、ホロホロチョウ。水が支えるいのちの多様性。その縮図が目の前で展開される。