別名、バッファロー。標高4,000mまでのサハラ以南のアフリカ大陸に広く生息。セレンゲティの草原にすむケープクロスイギュウは平均して350頭ほどの大きな群れで暮らしている。ウシ科の中で最大級の体格で、大人のオスは大きいものでは体長3mに達し、メスの体重の1.5倍近くになる。全身は黒や赤褐色の粗い毛に覆われ、オス、メスともに頭頂部を覆う湾曲した角を持っている。
撮影記:Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
第4話
ソマリア、エチオピア南部からタンザニア北部にかけて半砂漠地帯、サバンナに分布する。未成獣にはトムソンガゼルの様な黒帯があるが、成熟するについれて消滅するが性別、地域により時期が異なる。両者の見分け方はグラントガゼルの方が大型で、体色が淡く、尻の白地が尾の付け根の上まで達していることである。地域により角の形状が異なり、通常は30頭程度の小グループで生活する。
撮影記:Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
第6話
中型のネコ科の動物の一種。かつての英名(Serval Cat)の翻訳どおり「サーバルキャット」が主な呼び名だったが、現在は「サーバル〈英名:Serval〉」と主に呼ばれる。特筆すべきはそのジャンプ力で、3m近く飛び上がり、空中低く飛んでいる鳥を捕獲することもできます。全身には、はっきりとした黒い斑点があり、ネコ科の中でも美しい動物。主に夜間に活動するが、涼しい時などは昼間も行動する。
撮影記:Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
第7話
イボイノシシはブタの仲間である。外見はどう猛に見えるが主に草食で、時には昆虫や小動物も食べる。頭部にはイボがあり、4本の大きく湾曲したキバが特徴である。体毛は薄く背中にはまばらな毛や厚めのたてがみが生えている。適応能力が優れており、乾季の数ヵ月間は、長期間にわたって水を飲まなくても生きていられるという。水場では、体を冷やすために水中に潜ることもある。
撮影記:Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
第7話
スズメ目、ムクドリ科、ウシツツキ属。ウシツツキは英語で、「Oxpecker」。その名の通り、ウシをつつく。くちばしの先半分が赤くなっているのが、アカハシウシツツキ。黄色いのが、キバシウシツツキである。大型哺乳類の体に取付いて、主に体にいる虫やダニを食べているが、傷口から血を吸う事もあるという。大型哺乳類の体にうまくぶら下がれるように適応した、曲がった鋭い爪をもっている。
撮影記:Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
第7話
ジャッカルの仲間はアフリカのほか、ヨーロッパから中近東、東南アジアにかけて広く分布しているが、セグロジャッカルはアフリカ大陸のみに生息しているジャッカルである。その名は、背中が黒い(英名:black-back)のが由来で、食性は雑食で、果実、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫、動物の死骸などを食べている。体はほっそりとしていて、尾はふさふさとしていて先が黒い。
撮影記:Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
第9話
ここではIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストの定義をもとに、WWFの呼称で表記しています。
略称 | WWFの呼称 | 環境省の呼称※ |
---|---|---|
絶滅種 | 絶滅 | |
野生絶滅種 | 野生絶滅 | |
近絶滅種 | 絶滅危惧 IA類 |
|
絶滅危惧種 | 絶滅危惧 IB類 |
|
危急種 | 絶滅危惧 II類 |
|
近危急種 | 準絶滅危惧 |
※ 環境省のレッドリストのカテゴライズです。詳しくはWWFジャパンサイト:レッドリストについて をご覧ください。
※ この「タンザニアの野生動物図鑑」の情報は2014年11月現在のものです。
※ テキスト監修 :公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
タンザニア編 一覧
野生動物 一覧