カレンダー撮影記:ガラパゴス 第8話
第8話:イサベラ島:赤道直下に生息するガラパゴスペンギン。僕に手招きしているように見える。
イサベラ島の西海岸、ウルビナ湾のあたりを探索していると、木の下にガラパゴスゾウガメがいた。ガラパゴスリクイグアナも悠々と歩いている。地面に伏せてカメラを構えて見ていると、どんどんこちらに近づいてくる。すぐそばまでやって来たと思ったら、カメラのレンズをシュッと舐めた。
ウルビナ湾での撮影を終えると、そこから南下してエリザベス湾に向かった。黒褐色のゴツゴツとした岩礁だ。ふと、何だか見られているような視線を感じて振り向くと、そこにガラパゴスペンギンがいた。身長35cmくらいで、フンボルトペンギンに似ている。海に潜って濡れた体を、羽づくろいして乾かしている。その姿が手招きしているように見える。ヒトを恐れている様子はない。僕がじーっと動かないでいると、興味深そうにこちらを窺っている。ペンギンの動きを見ていると、彼らはゆったりとした時間の流れのなかで生きている気がする。 海には、数羽のコアシナガウミツバメがいた。チョンチョンとダンスのステップを踏むように海面を横切り、プランクトンをついばむ。ゴムボートから、水面ギリギリを狙って撮影した。このウミツバメがどこに巣をつくっているのかは、不明だ。誰も見たことがないという。
ガラパゴス編 一覧
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