カレンダー撮影記:ナミビア 第7話
第7話:ケープクロス:ミナミアフリカオットセイの強烈な臭いに襲われた。
ナミブ砂漠の次に訪れたのは、大西洋に面したケープクロス。ここはミナミアフリカオットセイの一大コロニーとして知られている。ゲートを通過しないとコロニーに近づけないのだが、朝8時に行ったら、まだ閉まっている。開門は9時からだというが、ラッキーなことにすんなりと入れてくれた。ゲートをくぐると、強烈な臭いが僕を襲う。なにしろ浜は、ミナミアフリカオットセイだらけ。何十万頭ものオットセイの群れで、隙間もないほど埋め尽くされている。鳴き声の大合唱も凄まじい。耳がどうかなってしまいそうだ。ここを訪れる観光客のなかには、あまりの臭いとうるささに、気分を悪くしてしまうヒトも珍しくないらしい。
海にもたくさんのオットセイがいて、なかにはサーフィンを楽しむかのように、波乗りするものがいる。遊んでいるのだろうか。小さいオットセイは波にはじき飛ばされたりするが、からだの大きなオスのサーフィンは迫力がある。サーフィンするオットセイを見物しているオットセイもいる。昼になり、そろそろ食事をとろうかと思ったが、この臭いのなかではとても食べる気にもならず、クルマでホテルに戻ってから食事した。
ナミビア編 一覧
野生動物 一覧
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- 「Wisdom of the Wild / 時の鼓動。生命の躍動。」(パンタナール)
- Pantanal「生命みなぎる大湿原 - パンタナール」
- Galapagos Islands「絶海に生きる - ガラパゴス諸島」
- Madagascar「原猿の棲む島 - マダガスカル」
- Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
- The Peninsula and the Island「世界自然遺産 - 知床と屋久島」
- Land of the Brave「気高き者たち - ナミビアの野生」
- Splendor in North America「雄大なる輝き - 北米大陸」