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カレンダー撮影記:ナミビア 第2話

第2話:ハリファックス島-1 ケープペンギンのすむ、ハリファックス島に上陸。

ナミビア撮影取材の開始は、大西洋沿岸海域に浮かぶ小さな島、ハリファックス島から。この島は、アフリカ南部にだけ生息するただ一種のペンギンであるケープペンギンの繁殖地となっている。首都ウイントフックから四輪駆動に揺られて、ハリファックス島の対岸の港町リューデリッツへと向かう。ウイントフックを出発したのは早朝だったのに、着いたら夕方になっていた。翌7月3日、いよいよ撮影取材スタート。夜明けに、リューデリッツから船で1時間くらいの沖合に出て、そこからボートに乗り換え、めざすハリファックス島に上陸する。端から端まで見渡せるぐらいの、小さな小さな島だ。ペンギンの研究者が同行しているのだが、ペンギンには何メートル以内に近づいてはいけないと、この島のルールを言い渡される。「でも、ペンギンの方から近寄ってきたら、どうするんだい?」と僕が聞き返すと、「その時はそのままにしていればいい。」という返事だった。


ケープペンギン 野生動物図鑑


ケープペンギン 野生動物図鑑

海岸の向こうの方にある営巣地から、ペンギンがぞろぞろと海岸めざしてやって来た。まるで小学生の集団登校みたいだ。鳴き声を出すのもいて賑やかだ。ペンギンたちは僕のことを、はじめのうちは警戒している様子だったが、このヒト何もしないとわかったのか、そのうち無視するようになった。


ケープペンギン 野生動物図鑑