カレンダー撮影記:屋久島 第7話
第7話:ヤクザルとヤクシカのロディオを狙う!
僕が屋久島でぜひとも撮影したいと思っていたのが、ヤクザルのロディオだ。なんとヤクザルが、乗馬するかのようにヤクシカの上に乗っかる、という話を耳にしたのだ。僕もぜひとも見たい、そして撮影したい。森の中でチャンスをうかがった。ロディオの話は本当だった。サルが弾みをつけてシカの背中にジャンプしたり、木の枝の弾みを利用して、サルがシカに跳び乗ろうとする。そんな光景を何回か目撃した。
しかし、シカが嫌がってすぐに振り落とす。悔しいことに、撮影のタイミングが難しい。大人のサルはシカに跳び乗ることには無関心なようで、乗るのはたいてい子たちだ。そしてついに、ロディオのシャッターチャンス。3~4歳ぐらいのがシカに跳び乗った。この時のヤクシカは、サルが乗ったのを気にもとめないかのように、そのまま歩き続けたのだ。野生で異種同士が接触するのは、あまりないことだと思う。
屋久島編 一覧
野生動物 一覧
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- Galapagos Islands「絶海に生きる - ガラパゴス諸島」
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- The Peninsula and the Island「世界自然遺産 - 知床と屋久島」
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