カレンダー撮影記:マダガスカル 第2話
第2話:いよいよマダガスカル島へ。果たして39年前と変わっているだろうか。
僕は2014年9月30日、成田からバンコクを経由してマダガスカル島の飛行場アンタナナリボに降り立った。現地のコーディネーターが迎えにきてくれていたのだが、時間どおりの到着に驚いていた。こんなに時間厳守での運行は珍しいと言う。機内では、ファンの方から、「岩合光昭さん、写真撮らせて!」と声をかけられた。
アンタナナリボからは国内線に乗ってフォールドーファンに降り、そこから車で、最初の撮影地区であるベレンティ保護区へと向かった。フォールドーファンの飛行場を朝9時に出発し、ベレンティ保護区に到着したのは昼の1時。ガタガタ道に揺られての移動だった。
道の周囲は39年前と比べ、木がすっかり減ってしまい、サイザル麻の畑が広がっている。実は、ベレンティ保護区はサイザル麻の畑を所有しているフランス人オーナーの土地だ。木を伐採してはいるけれど、一方で、所有している土地を野生動物の保護区にするという自然保護活動に取り組んでいるというわけだ。ロッジで昼食を食べていると、ワオキツネザルがテーブルに飛び乗った。39年前は、そんな光景はなかったように思う。近年、野生動物ツアーの観光客も増え、慣れてしまったのだろうか。ワオキツネザルの毛並みが荒れているようにも見える。
マダガスカル編 一覧
野生動物 一覧
- Botswana「アフリカ屈指の野生の楽園 - ボツワナ」
- 「Wisdom of the Wild / 時の鼓動。生命の躍動。」(パンタナール)
- Pantanal「生命みなぎる大湿原 - パンタナール」
- Galapagos Islands「絶海に生きる - ガラパゴス諸島」
- Madagascar「原猿の棲む島 - マダガスカル」
- Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
- The Peninsula and the Island「世界自然遺産 - 知床と屋久島」
- Land of the Brave「気高き者たち - ナミビアの野生」
- Splendor in North America「雄大なる輝き - 北米大陸」