プレーリーと呼ばれる大草原がどこまでも続く、北米大陸中央部。この草原地帯の至るところで穴を見かけるが、それがプレーリードッグの棲み家だ。プレーリードッグは草原に複雑な巣穴を掘って集団で生活し、イヌのような鳴き声で情報交換することから、"草原のイヌ"と名づけられたという。確かに時おり、何か危険でも察知したのか、大きな鳴き声を発したかと思うと、全員がすばやく巣穴の中に隠れ込む。しばらくするとまた、警告が解除されたかのように、巣穴からはい出してくる。集団の仲間が互いに鼻をくっつけあうようにキスしている姿も、しばしば見かける。挨拶でも交わしているのか、微笑ましい光景だ。
カレンダー撮影記:アメリカ 第7話
第7話:ウィンドケーヴ国立公園編-2:プレーリーと呼ばれる大草原地帯。その地下が、プレーリードッグの棲み家だ。
広びろとしたサバンナをダチョウが俊足で駆けていく。上体でうまくバランスをとりながら走っている。喉に赤い肉垂れをもつカンムリヅルもいる。リズミカルに跳びながら駆けるグラントガゼルやトムソンガゼル、ちょっと愛嬌のあるイボイノシシ、ウシツツキという鳥につつかれているカバの姿も見える。
アメリカ編 一覧
野生動物 一覧
- Botswana「アフリカ屈指の野生の楽園 - ボツワナ」
- 「Wisdom of the Wild / 時の鼓動。生命の躍動。」(パンタナール)
- Pantanal「生命みなぎる大湿原 - パンタナール」
- Galapagos Islands「絶海に生きる - ガラパゴス諸島」
- Madagascar「原猿の棲む島 - マダガスカル」
- Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
- The Peninsula and the Island「世界自然遺産 - 知床と屋久島」
- Land of the Brave「気高き者たち - ナミビアの野生」
- Splendor in North America「雄大なる輝き - 北米大陸」