オリンピック国立公園には、氷河に覆われた山脈に、オリンポス山がそびえている。この公園のシンボル的存在だ。6月だというのに、朝の気温は氷点下。草には霧氷がついている。午前8時過ぎにようやく、オリンピックマーモットが巣穴から顔を出した。ここは、高い山脈によって孤立した半島のため、オリンピックマーモットのような、この地域固有の動物が生息する。
カレンダー撮影記:アメリカ 第4話
第4話:オリンピック国立公園編-2:オリンピックマーモットは、この地域固有の動物だ。オリンポス山をバックに撮影。
巣穴から出てきた彼らは、忙しく動き回って草を食べる。時おり、後ろ足で立ち、遠くをうかがっている。尾根をオグロジカなどの動物が通りかかるたびに、すばやく巣穴に隠れ込む。あるとき、一匹のオリンピックマーモットが、僕の脇をじーっと眺めていた。何かなと思ったら、僕の後ろにカメラケースが置いてあったのだが、それをカラスがつついているのを見ているのだった。僕はオリンポス山を背景に、オリンピックマーモットの写真を撮った。空にはアメリカ合衆国の国鳥ハクトウワシが翼をはためかせ、獲物を狙っている。
アメリカ編 一覧
野生動物 一覧
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- Galapagos Islands「絶海に生きる - ガラパゴス諸島」
- Madagascar「原猿の棲む島 - マダガスカル」
- Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
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