樹齢数百年はあろうかという巨大なトウヒやモミの枝から、コケが巻きひげのように垂れ下がり、幹をはいずる巨大なナメクジに驚かされる。ここは、世界遺産にも登録されているオリンピック国立公園のホー・レインフォレスト。世界でも珍しい針葉樹が優占した温帯雨林だ。
カレンダー撮影記:アメリカ 第5話
第5話:オリンピック国立公園編-3:コケに覆い尽くされたレインフォレスト。独特の世界に圧倒される。
このあたりはアメリカのなかでも最も雨の多い地域のひとつで、コケに覆い尽くされたうっそうとした森は、南米のような熱帯雨林とは異なる独特の雰囲気だ。ひんやりとした湿気を肌に感じながら、昼間でも薄暗い森の中を歩いていると、尾の黒いオグロジカを見かけた。神経をはりめぐらしているように見える。この森にはアメリカクロクマもいるせいか、どこか緊張感が漂っている。ウサギやリスも、このレインフォレストの住人だ。
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野生動物 一覧
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