僕は北米大陸の中央部、サウスダコタ州にあるウィンドケーヴ国立公園にやって来た。ここは地下に広大な鍾乳洞が広がることで知られているが、地下との気圧差によって、入り口から強い風が吹き出すため、ウィンドケーヴと名づけられたという。鍾乳洞の上はプレーリーと呼ばれる草原地帯で、ゆるやかな起伏がどこまでも続いている。
カレンダー撮影記:アメリカ 第6話
第6話:ウィンドケーヴ国立公園編-1:大草原に、アメリカバイソンの群れ。アメリカならではの光景だ。
この大草原地帯を代表する野生動物といえば、アメリカバイソンだ。僕が訪れたのは、まだ夏の繁殖期に入る前だったが、大きなからだのオス同士がにらみ合い、互いの巨体を比べ合うかのように横に並んで牽制し合っていた。ある細かな雨の朝、遠くから見てもオスとわかる、大きなアメリカバイソンがたたずんでいた。肩のあたりがぐぐっと盛り上がっている。ほれぼれするような迫力のあるからだを眺めていた。いつのまにか雲間から光が射し、大草原の空に虹がかかった。
アメリカ編 一覧
野生動物 一覧
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- 「Wisdom of the Wild / 時の鼓動。生命の躍動。」(パンタナール)
- Pantanal「生命みなぎる大湿原 - パンタナール」
- Galapagos Islands「絶海に生きる - ガラパゴス諸島」
- Madagascar「原猿の棲む島 - マダガスカル」
- Ngorongoro「いのち育むカルデラ - タンザニア・ンゴロンゴロ」
- The Peninsula and the Island「世界自然遺産 - 知床と屋久島」
- Land of the Brave「気高き者たち - ナミビアの野生」
- Splendor in North America「雄大なる輝き - 北米大陸」